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ムーンショット目標とは

~ What is the moonshot goal? ~

 ムーンショット目標は2023年に内閣府が発表しました。これを行う目的は、「日本が抱える課題の解決に必要な、社会として取り組むべき目標」とされています。 簡単に書きますと今後起こるであろう少子化による労働力不足や大病の早期発見などをイノベーション的な科学技術を用いて解決をしようというものです。 ムーンショット目標は9つの目標から成り立っていますが、その第一の目標には、脳とロボットをつないで、遠隔からロボットをコントロールするとあります。 それによって、1台のロボットは工事現場で働き、もう1台はレストランの厨房で働きという具合で一人がいくつものロボットとつながることで、労働力不足を解決することを目標としています。 まるで、映画のアバターやマトリックスの世界を現実化させる計画のように聞こえます。そして、これらは実用化に向けてすでに多くの資金が投入され、技術的にはすでに実用化できるところまできています。 内閣府としては、後は国民の理解を得るだけだと考えているのではないかと思います。

9つの目標

前述したように、ムーンショット目標は9つの目標から成り立っています。それらは密接に関連しているものもあれば、全く関係なく思えるものもあります。 このサイトでは、特に危険性が内在していると思える下の3つの目標に絞って紹介していきます。

① 2050年までに、人が身体、脳、空間、時間の制約から解放された社会を実現(目標1)
② 2050年までに、超早期に疾患の予測・予防をすることができる社会を実現(目標2)
③ 2050年までに、こころの安らぎや活力を増大することで、精神的に豊かで躍動的な社会を実現(目標9)

9つの目標全てが2030年までに中間目標があり、2050年までに最終的な目標の達成を目指しています。

メリット

ムーンショット目標には当然にメリットもあります。現在、内閣府が発表しているメリットには以下のようなものがあります。

1. 他人の感覚を自分の脳にインストールすることで自分の能力以上の力を発揮できる
2. 他人が経験した色々な経験を脳にインストールして自分の経験として体験できる
3. ロボットを活用することで、自分の代わりにロボットに作業を行わせることができる
4. 自分の体の疾患の早期発見ができる
5. 精神状態を安定させることができる

上の5つのメリット以外にもムーンショット目標を活用することで色々なメリットを享受(きょうじゅ)できると内閣府は発表しています。 例えば、身体に障害がある人が通常の人と似たような能力を得ることができる可能性があります。 また、耳が聞こえない人の脳に音を直接に送信したり、目が見えない人も自分とつながったロボットが自分の目の代わりをしてくれることもあるかもしれません。 また、体が自由に動かない人が他人の経験を追体験することも可能だと思います。

デメリット

しかし、これらは人の脳とデータを送受信するために、当然にデメリットも内在しています。 例えば、目標1では、私たちの脳がロボットにつながる技術が使われます。 これは、私たちの脳から情報を発信するだけでなく、私たちの脳へコンピューターから情報が送信されることも可能にします。 これは、私たちが望まない不要な情報が脳に送信されることも理論上は可能ということです。 目標2ですが、私たちの健康状態を誰かにリアルタイムで把握(はあく)されているということです。 不調を把握されるということは、知られたくない疾患を他人に知られる可能性もあります。 さらに、不調な部位を刺激することで体の不調をさらに悪化させることも可能になります。 目標9では、私たちの実生活で起こったこととそれに対する私たちの対応や精神的な動きまでもデータとして集められるということです。 私たちの生活だけに限らず、私たちの内面(精神面)のプライバシーまでも奪われる可能性があります。 私たちの感情や性格を把握するということは、私たちの考えをどのように誘導できるか、私たちが何をしたら嫌がるかも把握されることでもあります。 私たちが嫌がる情報を脳に送信することで感情を乱すことも、精神的に追い込むことも出来てしまいます。 これらを日本政府が行おうとしていると言いたい訳ではありません。ただ、これらが理論上は可能だということです。 さらに先ほども書いたように、これらの技術は日本だけが開発をすすめている訳ではありません。 他国も同じように開発を進めていますので、他国の政府によって日本人の脳がコントロールされてしまう可能性すらもあるということです。